矯正のおはなし
【第2回】



「矯正しなければいけないのでしょうか?」

このような質問をお母様方からよく受けます。歯並びも虫歯と同じで放っておいても良くなりません。もちろん歯並びが悪くなるようでしたら治療することを勧めます。

では何のために矯正をするのでしょうか。
ひとことで言えば歯並びをきれいにし、噛み合わせを良くするためということになります。
さらにいうと、
1)虫歯・歯周病の予防 
2)咀嚼(そしゃく:ものを噛むこと)機能の改善 
3)顔貌の改善 
4)心理面の改善

ということが挙げられます。

ここで私がお母様方に考えていただきたいのは心理面の改善ということです。
WHO(世界保健機関)は健康について次のように定義しています。「単に疾病や病弱でないというのではなく、肉体的、精神的および社会的に良好な状態」。つまり、たとえ体が丈夫でも精神的あるいは社会的に病んでいる人は健康でないということがいえます。

現代社会では多くの精神的ストレスがあります。
ドラマなどで現在、精神(内)科がクローズアップされているのもその表れだと思います。
ほとんどの(大人の)方が矯正を希望する理由として歯並びが気になるからといわれます。本人が一度気にされますとそれはずっとつきまといます。たとえ他人が見てあまり気にならないような口もとでも、その悩みは本人にしか解りません。
私たちはそのような悩みから少しでも解放してあげたいと考えます。小学生頃のお子様はまだあまり実感がないと思います。しかし将来のことを考えて今から歯並びを治してあげるのはお母様の優しさだと思います。お子様が大きくなって自分の口もとで悩むよりは、今少々不便しても将来悩まずにすむ方がずっといいと思います。
ですから、こうして歯科にかかっている間にお子様の歯並びに関心を持って、矯正治療についても考えてあげて下さい。

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