
「歯は削らないほうが良い?」
以前に海外から赴任して来ている方が来院されました。
聞くと、当然の事ながら保険は民間保険とのこと。国民皆保険制度は日本独自の有難い制度なのですね。民間保険であれば、会社が損をしては成り立ちません。よって、出来るだけ虫歯にならない様に考えるわけです。
定期健診をしっかり受けている人に限り、虫歯になっても治療費が出る、というシステムが殆どだそうです。
フレンドの患者さんでグアムに行かれた方がいらっしゃいました。
向こうでFS(フィッシャーシーラント)をすると、なんと1本1万円かかったそうです。驚きですね。よって、治療はもっと高額になるわけです。
さて、この『民間保険』ですが、利点もあればそうでない面もやはり兼ね備えているように思えます。
みなさんは、歯を削ることに抵抗はあるでしょうか?
当然、キィ〜ンという音に抵抗がある、という意見もあるでしょう。しかし、歯を削ることによって、今後どうなるのか?は考えた事がありますか?
患者さんも歯科医師も「虫歯になれば治せば良い」と安易に考え過ぎているように思うのは私だけでしょうか?いえ、きっと若くて予防をしっかりと考えている先生にはここらへんは浸透しているのではないか?と考えます。
歯を削ることにより、何が今後起こるのかを考えてみましょう。
たとえば、「胃癌になれば、除去すれば良い」と安易には考えられないと思います。胃を全部摘出することにより、身体の変調は想像難くないからでしょうね。「肺癌になれば・・・」も同様です。
実は、歯も同じなのです。虫歯の部分を削って詰め物を入れてもらう。
これはこれで大切な事ですが、その後どういう経過をたどるのか?
1)当然、削った分神経に近づくので、神経が炎症を起こしやすい。
2)神経に炎症が起これば、神経を抜いて根っこの処置をする。
3)根っこの先に膿が出来やすい。
4)再度根っこの治療が必要。
5)治りが悪ければ抜歯になる。
6)両隣の歯を削ってブリッジという物を入れる。
7)3本分を2本で支えるので負担がかかる。
8)両隣の2本もその内にダメになる。
9)それらも抜歯する。
10)入れ歯になる。
という風な移行が殆どです。
削るか?削らないか?で歯の寿命はかなり変わってくるのですね。
以前は、C2という段階になると虫歯を削っていました。現在は、「レーザー」があるため、C2でも削らずに経過をみる様にしています。
但し、条件付きですけれど・・・。
では、どういう風にこれを行うのかを簡単に説明していきましょう。
フレンド小児歯科では、Panalasのレーザーを
使用します。 |
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レーザーと聞くと怖いイメージがありますが、
実は全く怖くないのです。 |
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C2の虫歯が発見されると、先ずはその部分を
清掃します。 |
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| そして、DIAGNOdentという機械で |
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| 虫歯の深さを測ります。 |
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| この計測した数値によって、大丈夫であれば、レーザーをC2の部分に照射します。 |
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そして、透明なFS(今後数値が測れる為)を
塗布して、 |
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| 光を照射して固めます。 |
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最後に、フレンドで保管するシートに数値を
書き込み定期健診毎にチェックします。 |
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レーザーは1回の照射が1本250円で、5回照射します。
後は、定期健診で経過観察して行き、数値が上がらなければずっと削らずに済むのです。
全ての歯が削らずに済むか?と言えば、そうではありません。
当然、削って処置した方が妥当な虫歯もあります。また、乳歯と永久歯では虫歯の進行具合も違います。
そういう事を考慮して行わなければ、とんでもない結果も生まれるでしょう。
しかし、安易に「削って治す」という思い込みは脱却してほしいと思います。
身体に傷は付けない方が良いのです。身体に異物を入れない方が良いのです。
そうするためにも、普段からの歯の意識が大切なのでしょうね。
その一助となるのが、定期健診なのかもしれません。
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