健口は笑顔の入口

【 第3回 】


最近、フレンドでよくあるパターンです。健診で虫歯が2〜3本見つかり、その後にお母さんの方から「まだ歯磨き粉を使っていないのですが、使った方が良いですか?」と質問されます。

私はいつも「なぜそう思ったのか?」を逆に質問することが多いです。お母さんたちがなぜ使ってみようと思ったのか、というのもやはり人それぞれ理由が違っています。それによって、どの部分に重点を置いてお話するか(歯磨き粉にもいくつもの利点、欠点があります)が変わってくるからです。
岡山大学小児歯科の岡崎好秀先生はよく「歯は磨くためにあるのではない、食べるためにある」とおっしゃっています。本当にその通りだと思います。ということは、もちろん歯磨き粉を使うためにあるのではないですよね。お子さん自身が使ってみたいというのであれば、ぜひ試して使っていただいたらいいでしょう。
ただ、「歯磨き粉=いやなもの」の間は無理に押し付けなくてもいいのではないでしょうか?もっともっと嫌なものに変化してしまうこともあるでしょう。今現在大人になっている方だと、おそらくほとんどの方が歯磨き粉を使っていると思います。長い目で見たときにはきっと「気づけば使っていたもの」になるのだと思います。他人と比べずに焦らずにいきましょう!

またこのようなパターンには1つの共通点があります。それはお母さんの頭の中に「虫歯がある=×」「虫歯がない=◎」という意識があることです。「虫歯ゼロ」最近よく耳にする言葉です。もちろん虫歯はないにこしたことはないし、少ない方が良いです。でも虫歯なしにあまりに執着してしまうと、力が入りすぎて空回りしてしまうことが多いようです。
たとえ虫歯があっても、にこにこ元気にフレンドにきてくれるお子さんはたくさんいます。また、少し虫歯になったからこそ考えたこと、気づけたことがあった、という話もよく耳にします。

この前、お話しさせていただいたお母さんは、子供を追いかけ回して必死に歯磨きなどをがんばっているにも関わらず虫歯が見つかり、もうどうしたらいいのかわからない!という状態でしたが、ちょっと肩の力を抜いて、歯磨きの時間を「子供たちとのコミュニケーションの時間」という意識に変化されたそうです。すると、今まで逃げ回っていた子供たちが、自ら協力して仕上げをさせてくれるようになったとか…。
治療も嫌がって泣くだろうと思っていたのに回数を重ねるたびに強くなって、今では毎回楽しみにきてくれるから子供の成長を実感できて嬉しい!とおっしゃっていました。治療が全部終わっても、次の健診が親子共々楽しみです、とのことでした。
親子の立場を入れ替えて考えると、人に無理強いされるって嫌なものじゃないでしょうか?
それはお子さんも一緒ですよね。お子さんとお母さんの笑顔や元気をたくさんあふれさせるお手伝いをするためにフレンドのスタッフがいます!ぜひぜひいろいろとお話しくださいね。

横田 紗代

 


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