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【第7回】環境ホルモン

歯 最近、マスコミや新聞などで盛んに取り上げられている“環境ホルモン”。歯科材料の一部にも環境ホルモンを含むものがあると聞いたのですが体に影響はないのでしょうか?

連日のように各マスコミを賑わしている“環境ホルモン”問題。私たちの身近なところでも、ゴミ焼却施設から排出される“ダイオキシン”の問題やプラスチック製品に含まれている“ビスフェノールA”などは環境ホルモンとして社会問題となった代表選手です。そもそも環境ホルモンとは何なのか、皆さんはご存知ですか?


環境ホルモンとは

環境ホルモンとは、環境の中にある化学物質のうち、人や野生生物の体内に取り込まれて、内分泌機能を乱す可能性が指摘されているものを指します。このため、別名を内分泌撹乱(かくらん)物質とも言われます。
わが国においても、昨年3月より環境庁が専門家による研究班を組織し、科学的な知見の収集や今後の調査研究のあり方などについて検討しています。


歯科材料と環境ホルモン

“歯科材料に含まれるビスフェノールAという環境ホルモンが体に悪影響を及ぼす”というような認識が一部の識者や報道機関にあるようです。歯科材料の中でムシ歯の治療などに使用されるコンポジットレジンや奥歯の噛み合わせの溝の部分をムシ歯から予防するシーラント剤のことを指していると思われますが、実はこれらの材料には“ビスフェノールA”という環境ホルモンは含まれていません。ですから、これらの材料が体に悪影響を及ぼすことはないと考えられています。

ここでアメリカおよび日本の歯科医師会の見解をご紹介しましょう。
歯科材料の原料として“ビスフェノールA”は使われていないばかりでなく、他の原料も他のプラスチック製品とは異なり、非常に純度の高いものを使用しています。歯科材料から“ビスフェノールA”が溶出するような事実はないという結果がアメリカ、ドイツおよび日本で行われた実験で証明されており、文献にも紹介されています。
わが国において、医療用として使われる材料や薬剤は、厳しい審査の末、国が認可するシステムとが取られています。また、認可後も何か問題があると判断されれば、すぐに使用が禁止されます。コンポジットレジンやシーラント剤も、もちろん認可を受けて使用が許可されているもので、現在もその研究は盛んに行われていますが、新たな問題点は指摘されていません。
よって、これらの材料を使用してムシ歯治療や予防の処置を行っても環境ホルモンによる影響はないと考えていいでしょう。ムシ歯はできる前にしっかりした予防をしておくこと。また、ムシ歯ができてしまった場合には、早期発見・早期治療が原則です。どちらの場合も放っておかないで安心して処置を受けてください。

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